昨日の件を親に相談した。
親も、私と同じ意見だった。少し、キツいかな?
”同棲するなら結婚しなさい。結論が出せないようなら別れなさい”
さすがに既婚者と遊んでることは黙ってたけど。

彼氏と同棲するんだったらけじめをつけたいと思ってる。
でも、彼氏と結婚したいかといわれると…
彼のこと、好きだもん。離れたくない。

多分、この機会をのがすと、次はないだろう。
ふたりが別々に暮らし始めてから一緒になるのはきっと大変。

彼とはほとんど何もない関係ではあるけど、気持ちは変わらない。
きっと、すぐには変えられない。
せめて今のままでいたい。
彼氏と結婚してまで、今、彼と遠ざかりたくはない。
彼は、私が結婚したらどう思うだろう。
どうも思わないのかな。幻滅するかな?

彼氏だけを愛せる自信なんて、どこにもない。
愛があるから結婚したいなんて、全然思わない。
彼氏との結婚は保険とか義務とか、そんな感じ。

両立できないかな。彼に、聞いてみたい。
彼氏が週末までに結論を出せないなら、
一人暮らしを始めようと思う。
きっと、そうなるだろうな。

家なし娘…?

2004年5月11日 恋愛
今住んでる会社の寮がなくなるとの張り紙。
彼氏と同じ時期に退寮。もしかして、結婚ですか?

共同風呂、共同トイレ、共同キッチン、共同洗面所。
もちろん、今までは寮生以外立ち入り禁止だった。

一人暮らしをはじめるとしたら、
私の好きな人を家に呼んでも良いわけですよね?
楽器と一緒に住んでも良いわけですよね?
どこに住んでも、良いわけですよね?

なんか、俄然やる気出てきました。
が。

先立つものが必要。
それより先に彼氏の処理が必要。
同じ時期に寮でて、一人暮らしをそれぞれが始めるくらいなら
同棲した方がいいかなと。
別に、私は一緒に住みたくないんだけど。
彼氏より、今なら彼を部屋に呼びたい。
彼氏がいたら、ジャマじゃない。
もし彼氏と結婚したとしても、彼は抱いてみたいと思うし。

彼氏と住むのも、今結婚するのも、正直あまり気乗りしないです。
でも、この機会を逃したら、もう次はない気がする…

その前に、彼への気持ちを決着させたいよ。
私は、彼にどうしてほしいんだろう。
夜。会社で公然と声をかけてきた彼と某新宿のホテルのバーに行った。
隣には同じ課の人働いてる。

”もし、英会話の勉強したいなら、今から新宿行くからついてくる?”

その誘い方、下っ端の私にわざわざ言うと
十分私的感情に聞こえますよ。
明日とか、会社で噂になったらどうするんですか?
いや、もちろん彼的にはそういう感情はないかのように
健全?な理由をつけてきたわけだけれども。
…でもさ、文脈を全部聞いてたら怪しいことこの上なしよ?

今日だって、会議の前に去年の新人に”彼の隣に座ったら?”って
言われて、内心冷や汗をかいた。
既に、なんか怪しまれてるんじゃないかと。
やましいことはたくさんある。
半分以上は彼がやってるんだけども。

きっかけは1本の電話。
外人さんから会議中の彼にかかってきた電話を、私が取った。
そのあと、彼がかけなおした電話の内容。
”8時にここ(会社)を出るから、9時に会おう”
…もちろん、英語で。

今日は、彼早く帰っちゃうのか。
退出時刻ぎりぎりはともかく、
早く帰る彼と、時間合わせて出て行くのはさすがにわざとらしい。
今日は一緒に帰れない。ならば、私も体調悪いからさっさと帰ろう。

そう思って、彼より早い8時前に帰ろうって彼氏に伝えた矢先、
彼がきた。

”もう、帰るの?”
いえ、すぐには帰らないけど、そろそろ帰るつもりですよ。
”英語の勉強したいなら、今から新宿いくんだけど、一緒に来る?”

え?

私、喋れないくらい咳が辛いんですよ。
そんな私に声をかけて、いいんですか。あなた。

周りには、同じ課の人達。
電話以降の文脈聞いてたら、彼の発言はかなり怪しい。
なんで、新宿まで全く関係ない私を連れて行く必要があるの?
しかも、ふたりきりで。
もちろん、その気持ち自体は私は嬉しいから、返事はYesなんだけど。

彼氏には、会議が入ったよって言っておいた。
8時に彼と下で待ち合わせ。
8時過ぎに帰るって言う彼氏と鉢合わせたら、さすがに言い訳が難しい。
約束時間前に下におりたら、既に彼は待っていた。

電車で行って、お客さんに会って帰るだけ。
もちろん、会った人と喋れて、それはとっても良かったし
英語の練習にちょっとだけなったかなと思うんだけど、
相手は、本当に私に関係のない話をしにきていた。

新宿のホテルの最上階。
BGMは、金髪のお姉ちゃんが物凄いドレスで歌う
オールディーズナンバーの生演奏。
上手いんだけど、ホテルの印象から見るとかなり騒がしかった。
まともなホテルのバーに、夜来た事なんてなかったけど、
こういうとこだったの?

咳が酷くて、ここ何日か何度も食べ物を吹いてる私は
行き帰りの電車内で吹き付ける空気のせいで喋ることも出来ず、
何を起こすこともできなかったんですが。

シチュエーションにやられました。
こんなふうにふたりで外出するなんて思ってなかったから。

せっかくふたりきりなのに、
ほとんど喋れなかった。思うことも言えなかった。

彼のほうが、先に電車から降りる。
きっと、化粧崩れて肌も綺麗じゃないんだろう。けど。
せっかくだから彼の顔を見ておこう。
彼のほうを向いた。
彼はすこし目をそらせてたけど、こっち向いた。
顔に”なぁに?”って書いてある。

吹き付ける風が苦しくて、言えないんだけど、
彼が、付き合わせちゃったねって何度も言ってたけど、
近くにいられて、嬉しかったよ。誘ってくれてありがとう。
一度、目をそらしたけど、もう一度彼を見た。思わず、頬が緩む。
さっきより柔らかい、でもちょっと悪戯っぽい笑顔と目が合う。

その顔が見られただけで、いいよ。

先生。

2004年5月9日 恋愛
秋の試験勉強のスケジュールを彼氏と立てた。
先生役は彼氏で、私が生徒。

彼が論文係、彼氏が試験係。
いい師匠達を持って私は幸せです。

彼氏、少し前よりいいなって思えるようになってきました。
合わないところも多いけど、
私が何か言っても良いようにとってくれるとこがあるし、
少しずつだけど、私の言うことも聞いてくれるし。
身体的な飽きはきてるものの、
彼氏のそういう面は長所だなって思うので、
これからも続けていきたいとは思ってます。
そういう意味では、彼氏のこと少しずつだけど
受け入れられてきてるのかなぁ?

恋ってもう私の中では終わってると思う。
今、恋をしてるのは断然彼のほう。
彼氏はどうなんだろう。
大学時代の友達が彼氏と別れたって話をしてくれた。
はやくも次候補がいて付き合うかどうか迷ってるとこのこと。

私が彼氏とまったり2年も付き合ってるうちに、
彼女はすでに3人目と付き合い始めそうだ。

彼女には彼との一件を話してるので、
こっちは何も進展ないよって話をした。
若さ以外の何かで若さに勝てるかなって話をしたら
思いつかないって返されてしまった。
若いから困ってないんじゃないかとか
微妙に最近思い悩んでることを言ったら
さすがにそれはひねくれ過ぎだって言われた。
そんなことないよって。
彼女の論拠をたどっていくと外見に行き着くんで
結局問題は解決に至らなかったのだけど。

近道はないみたい。
今の時点での解決策は、当たり前だけど話し合うこと。
近くにいると、難しいけど、
相手に理解してるってことを伝えられないとダメだ。
ほんとは、理解して応援してあげられるといいんだけど、
それってかなり難しい。
結局、彼の言い分も”妻は理解してくれない”に近かった。
私と彼の関係も、感じ方の近さによるもの。
そこかな。若さに勝てる何かって。

きっと、なかなかうまく伝わらない。
自分は言ってるつもりでも、相手には伝わってないことってある。
逆も然り。
何度も、確認して、何度も伝えて。
理由を聞いて、納得するまで考えて。
そういうやりとりをどちらかが面倒だと思ったら、
うやむやにしたら、きっと続かない。

傷ついたら、すぐに言ってって、今日彼氏に言った。
彼氏はいつも言ってるよって言ってたけど、
私には伝わってなかった。
笑いながらとか軽く拗ねたように言うだけだから
冗談なのか、本気なのか区別がつきづらい。
軽い言葉でじゃなくて、きちんとわかるように言って欲しい。
まとめて聞いても、いつも彼氏は思い出してくれないから。
聞いた頃には忘れてるって言うけど、
忘れてもらうんじゃなくて、ちゃんと解決したいと思うから。

きっと、軽い気持ちでたくさん彼氏のこと傷つけてるんだろう、私。
いっぱい、私のこと誉めてくれる彼氏みたいにはなれないけど、
恋人だから。一応。努力はしてみるよ。

全部リセットして新しい人で始めたい気持ちもなくはないけどね。

不在

2004年5月7日 恋愛
お昼から彼は外出、そのまま直帰してしまったので、
午後は普通に仕事して過ごした。寝不足で眠かったり。

朝、彼が夢に出てきた。
僕が君にどんな態度をとったとしても、
それは別に同僚としての関係以上ではない、
ということを言われた。
夢の中の彼は、現実の彼より冷静そうだった。

彼は外出したり、会議で不在だったりしたけど、
今日は珍しく彼がかけてきた電話をとった。
仕事の電話だし、取次ぎだからほとんど喋らないんだけど、
ベル鳴った時、なんとなく、彼からじゃないかなって思った。変なの。

今日も体調良くなかったけど、
彼を待ってて毎日遅くなってるって思われるのもちょっと悔しくて
昨日と同じ時間まで残って仕事した。
彼氏もその時間までいたし。

もう週末。また2日会えない。今週は、特に進展もなしで。

ソフトリセット

2004年5月6日 恋愛
GW前の例の一件後、初の会社。
休み中に出来の悪い試験論文の
添削なんかしてもらったもんだから
顔、合わせたくない…

そんな私の気持ちも知らず、
ありがたいのかありがたくないのか朝からお呼び出し。
彼は出来の悪い論文についてコメントしてくれた。
”毎週コンスタントに書くといいよ”
お心遣いは感謝いたします。
でも、いくらあなたの言葉でもそれはキツい。
いや、彼の言葉だから?

彼も休み中に風邪引いちゃったそうです。
体が冷えてるところに風邪引いた私とキスしたんだから
うつっても全然不思議じゃない。
悪いことしちゃったな…後悔してるかな。

いつもどおりの時間。いつもどおりの距離。
元に戻ったのが少し物足りない。
半月前に比べたら、全然近いのに、足りない。
近づけば嫉妬しそうだけど、遠ざかる勇気もない。

帰りがけ、声をかけてくれたの、嬉しかった。
ほんとは、一緒に帰りたかったから。
ここで言っても届かないけれど、ありがとう。

気の利かない私がこの距離をいつまで保っていられるだろう。
気遣いをくれる彼は、いつまで人の目を欺けるだろう。

子供の片思いのような感情と、大人の世界。
ちぐはぐな関係がもどかしい。

年月

2004年5月5日 恋愛
映画を見てきた。

某画家の絵をモデルにした映画。
私は、主人公が同じ世界を持ってる
画家の主人に憧れるっていう風に見た。
ふたりは、手を伸ばせば届く関係なのに
どちらも手を出さない。
同じ時間を過ごして、
ひとつのものを作り上げることで通じ合うだけ。

オトナの世界。まだ私(達?)には真似できない。
多分、彼が理想としていたのはこういう関係なんだろう。
彼自身、そういう風にもっていけてないと思うけど。
主人公がピアスの穴をあけるシーン、
痛みに耐える彼女の顔が成就することのない
気持ちをよく現してたように思う。

微妙な歳の女としては、
画家の妻の立場もわからなくはない。
これから、年月が私から自信や余裕を奪っていくんだろう。
年月を越えて残るのは何だろう。
信頼、家庭、尊敬、思い出、約束…
その中で、若さに勝てるのは、何だろう。

映画の中には、答えはなかった。
理性は、感情に勝てないというのが、今の私の答え。
そうじゃない答えが欲しい。そうじゃない答えを探してる。

懐古

2004年5月4日 恋愛
元彼と飲んだ。もちろん、私のほうにはまったく下心なし。
むこうもそうだと思ったし。

昔、今日飲んだ彼と完全に切れる前に
彼の後輩と仲良くなってしまったせいで、
3人でモメたことがあった。
結局、両方とも別れたんだけど、後輩の方が
未だに私にちょっかい出してくるせいで、
元彼のほうとはやや疎遠だった。
ふたりの関係は今は元彼の努力?で修復されている。
元彼としては、もう面倒なのは懲りてるんだろう。

彼の近況を聞いたけど、あんまり色恋沙汰には縁なさそう。
とりあえず、ピンクの世界から足を洗え…

真面目なんだか、不真面目なんだかよくわかんない話を
お互いに話して、意外と長時間飲んだ。終電まで。

元彼の大学時代の私の印象。”爬虫類系”。どんな系?
”どういう育ちをしたらこういう人になるのかと思った”だって。
そんな、酷かったかなぁ?
家庭環境とか、してきたことは、少し人と違うかもしれないけど。
他にも、人を寄せ付けないとか、不器用だとか。
聞けば聞くほど、いいとこない。

それでも今は若さでもててるんだよって言ったらそこは否定された。
だとしたら何なんだろうね?外見?
似たようなもんだと思うけど。
外見だとしても、胸の大きさでないことは確か。
よさじゃなくて、悪さが受けてるんだろうか。
ワガママだとか、強情だとか。それはそれで悲しい。
自分もたまには振り回されてみたい気持ちがなくはないけど、
私みたいに横暴なのはちょっと遠慮。

帰り際、元彼にキスされた。不意うち。
飲んだ後だし、そういう気持ちはないから
さすがに唇は避けちゃったけど、頬に1度だけキスしてきた。
ごちそうになったし、お礼の意味もこめて。
ふたりきりは、少し迂闊だったなと反省。

”また何かあったら教えて”
私を送った後、彼は朝まで飲むつもりみたいだった。

素のまま

2004年5月3日 恋愛
この前話した大学の先輩とディナーの約束をしてたのですが、
彼が体調不良で倒れてしまったらしいので
夜、彼氏とお酒を飲みに行くことにした。
ドタキャン、多いなぁ。人徳がないから?

飲みに行って、普通に彼氏と話をして。
彼氏に、これからどうなってほしいとか、何か要望はない?って
聞いてみた。
寝坊しないでって言われたくらい。特に注文はなかった。
30になっても、40になっても、このままでいいの?
いつまでも、綺麗な顔、綺麗な体じゃいられないのに。

仕切られた空間で隣同士に座って飲んでたせいか、
帰り際彼氏が絡んできた。
あんまり、気が乗らない。
体の匂いからして、少し体調が良くないみたいだった。
これって、本能的な嫌悪感なんだろうか。
どっちにしても、甘いお酒を飲んだ後で
自分も口の中が気持ちよくなかったので、
半分くらい、キスは避けてしまった。

外見と、性欲ってやっぱり比例しないんだな。
彼氏とキスしたいってのは、感情ってより理性。
2年も経つし、私の中ではもう本能的な恋は終わった。
彼氏はまだみたいだけど、いつかそんな日がくるんだろう。
そしたら、別れちゃうのかな、私たち。
私のこと、可愛いって言ってくれるけど、そこから先が見えてこない。
抱く対象として、彼女っていう肩書き以外に、
私の存在価値なんてあるんだろうか。
そのままの私を愛してくれてる、と言えば言えなくもないけど、
そんなに私は人間出来てない。不安。

落ち着いてるのもいいかもしれないけど、私は誰かに恋していたい。
どうして、いつも相手より先に醒めちゃうんだろう、私。
彼氏は、優しい。私の言うことも聞いてくれる。いいヒト。
きっと傷つけたら、後で悪いことしたなって思うだろう。

彼氏は、いい人過ぎるのかも、私には。

それに比べれば彼なんて非常に悪い奴。
既婚のクセに、私をおちょくって遊んでる。
きっと、真面目な顔して心の中では舌を出してるんだろう。
知ってるよ。知ってて手出ししてるつもり。
GWあってよかった。少し、冷静になったもん。
私も何とかして、下心を昇華しないとね。

元彼

2004年5月2日 恋愛
元彼からメールが来た。

昨今の状態について話したら、
”たまには心配してるから、苦しまない程度に楽しめよ”って。
彼と別れるとき、フタマタ+鉢合わせでかなり酷いことしたのに
ひきずるでもなく、未だにそんな風に言ってくれる彼。
あーあ、なんで私こんないい奴を振ってしまったんだろう。
外見はともかく、中身は凄く真面目ないい人だったのに。

おまえは不器用だから、気をつけろよって言われました。
ええ、気をつけます。多分、負けちゃうんだけど…

不器用。たしかに。
こういうやり方でしか、人に近づけない私は不器用だと思う。

明日は、一昨日話した先輩、
明後日は元彼と飲むことになった。
彼氏にもこれは報告済み。
事件が起きないように、気をつけます。
咳と、体調不良からとうとう病院へ。産婦人科デビューもしました。
しばらくH禁止令がでたので、彼氏に連絡。
これで、しばらく断る必要がなくなるかな…
(以後、したいって言わなくなるかも)
いや、別に誰かから何かを貰ってきたわけではないんですが。

なんだかよくわかんないけど、
何か入れられてちょっと痛かったです。産婦人科。
なんだかなぁ、こんな調子じゃ子供なんて産めないよなぁ。
未婚で産婦人科デビューするとは思わなかったです。
やれやれ。

咳の方も、しっかり薬貰ってきました。あーあ。薬漬け。
咳がなおったら、病気の間の分も喋りたい。彼と。

エロ教授

2004年4月30日 恋愛
大学時代の先輩とチャットで会った。
彼の話をした延長で、どこまで行くかって話をしてたら、
なんか話が妙な方向に行って
彼と寝てみる?って話に発展した。
大学時代にはありえなかった展開。

そりゃさ、確かに私の周りには
新モノの若い子しかいませんでしたよ。
彼氏も全部そんなだし。
疲れる、正直。私だって、楽したい。
彼を見てしまって、ますますそう思う。
あんなふうに、出来上がった男をさらうことが出来たなら。
そういう男に会ったことのない私には、難しいけれど。

誰かに教えて欲しかった。
頼れて、尊敬できる恋人が欲しかった。
贅沢だと思うけど。それって恋人って言わないのかも。

で、育ててくれるって先輩が言ったのですが、
それってどっちかというと体の問題。
そりゃ、興味なくはないし、言われればOKだよって言っちゃうけど
本音を言えばもっと違うところが欲しい。
若さだけで押す自信、もうあんまりない。
ほんとは、そこで行ったらダメだ。
この先、どうすればいいんだろう。

彼が、いい女にしてやるよって言ってくれたのは、
精神面のほうだったと思う。
彼は、そういうこと考えるのは28くらいだろうから
そのくらいの歳の子がいいって言ってたけど、
28まで待たなくても、もう十分問題は認識してるよ。
そういう意味では、彼の気持ちはありがたく貰っといていいのかな。

いい女って、どんなのよ?
どうやって、プライベートに関与せずに
そういうふうにできるつもりなの?聞いてみたい。

虚脱

2004年4月29日 恋愛
起きたらお昼。まだ、昨日の余韻を引きずってた。
なんだったんだろう、あれは。
起きてひとりだから、余計気になる。

今日、デートする予定だった子に、
仕事だっていって逃げられてしまった。
彼氏がいるって言ったからかなぁ。
まぁ、それならそれでいいんだけど。

タイミングよく夕方に彼氏がお茶に誘ってくれたので、
一緒にお茶しにいった。
殊勝にもごちそうしてくれた。なんてイイ子なんだろう。

イイ男になってねってハッパかけてみた。
この人、育てればかっこよくなるもんなんだろうか。

誘惑

2004年4月28日 恋愛
先週、告白した彼とキスした。
誰もが認める幸せな家庭があって、それでもみんなに愛される彼。
正直、彼をそこまで引っ張っていけるとは、思ってなかった。

もともと、GW前に飲みにいこうよって話を課内でしたのが始まり。
体調悪かったから、行きたかったけど休むつもりだった。
でも、彼が”行かないの?”って声をかけたてきたから、行くことにした。
私には、来なよ、って聞こえた。彼は、そこまで読んで言ってたはず。

1件目はともかく、2件目での私たちはかなり怪しかったと思う。
ふたりで頼んだカクテルを交換して飲んで、
席は広いのに体が触れるほどくっついて座って、耳に顔近づけて話しかけて。
確かに、酔ってて意識は少し遠かったけど、
ストローささったグラスを交換するって間接キスじゃん。
唇じゃないけど、少なくとも私は彼の耳や髪に唇つけて話してるし。
そもそも、彼が持ったグラスから私がお酒飲んでたりしたし。

喧騒にまぎれて彼が言った。
”こうやって、ふたりでいられるのもあと数時間だね”
そういう話、ここでしてもいいの?
"あと10年、待てる?"
"待ってて良いなら考えるよ"
"精神的にも肉体的にも、近づきたいと思う?"
"…うん。両方"
"キスしても平気?抱かれたいとか思うの?俺はいいけどそれは"
"キスして。今日して。ここを出てからでいいから"
"ダメだよ…"

帰り。彼が歩いて帰る?って言ったから、うなずいた。
家までJRの駅で3つ分。結構遠い。
歩き始めた彼に、帰るまでにキスしてもらうわよって言って。

咳が、苦しかった。暗い道。酔いで音が遠い。現実感がない。
咳を我慢して息苦しくて、私は彼のほうを見ても歩くので精一杯。
彼に近づきたいと思いながらも見つめるだけ。
物心ついてから、落とすときは確信犯的にそうしてきたけど、
今回、本当はそうしたくはなかった。いいやり方ではないと思うから。
若いし、女だし、夜だし、ふたりになって男の理性に負けるはずがない。
でも、冷静でない相手から力づくで奪って何が残る?後悔?嫌悪?
自分の目は、良くも悪くも平均的で
彼氏の黒目がちな瞳や、彼の澄んだ瞳に比べて魅力的とは思わない。
誰もが持っていて、時がたてばなくなる若さ。
そんなもので彼に勝ちたくない。勝ちたいと思わなかった。

彼は目が合うたびに”絶対、キスはしちゃダメ”って首を振ってた。
迷うそぶりを見せながらも彼が拒否するから、
無理矢理手を伸ばして、抱きついて頬にキスした。
彼が抵抗してよそを向くから、耳にも、首筋にも。
歳の割に、見た目どおり滑らかで柔らかい肌。
耳元からも、香水の香りがした。
”今したら絶対、舌入れちゃうから。ダメ”
”キスしてしまうと、抱きたいと思っちゃう。とまらなくなるから”
彼が望むなら試してみてもいい。
そんなこと考えなかったけど、
私のこと抱きたい、なんて考えてる彼を見てみたい。

先週から、私は自分の気持ちがよくわからない。
意外と自分は醒めているつもりなのに、
彼に向き合うとどんどん彼が欲しくなる。
そうさせているのは、彼だと思う。彼は、知ってて仕向けてる。
ダメだと思うなら飛行機の中で私の気持ちなど、聞かなければよかったでしょう?
みんながいる場所で、ふたりの関係を話し始めたりしないでしょう?
隣に座って、顔を近づけて話したりしないでしょう?
悔しいけど、分かってるけど、上手いと思うけど、
彼のやり方が気持ちいいからあえて私も抗わない。
だから、もてるんだろう。彼は。
彼の女達は、彼にどういう教育をしたんだろう。知りたい。

彼が座ろうって言った。
私以外の女の人でも、同じことするでしょうって言う私に、
職場の女性の半分に言い寄られたよって教えてくれた。
でも、まだ口づけてはいないとも。(面子をみれば不思議はないが)
正直、びっくりした。もてるとは思ってたけど、
あんなに男がいて、彼ばかりそんなにもててるとは思わなかった。
私は、たくさんいる彼にいいよる女のひとりってわけ。
部内だけでそれなんだから、外は言わずもがなだろう。
先週だって、バーで一瞬目を離した隙に知らない女の人に口説かれてたし。
彼は私に女はたっくさんいるし、不自由してないって言った。
ではなぜ私?ますますわからない。
真面目に彼の言葉を信じてはいない。
奥さん以外の人とキスくらいしててもおかしくないし、
いないっていってたけど他の女がいても、全然不思議じゃない。

”あなたの言葉は嘘だと思うけど、あなたが欲しいから、キスして”
自分でもよくわからない。私、ほんとにそう思ってる?
確かなのは、彼の拒絶が私を本気にさせたことだけ。
女慣れした彼が知っててやってるのだろうから、
私の気持ちが純粋に彼になくても許されるでしょう?
いつから好きなの?どこが好きなの?そんなのわからない。
彼が私の言葉に揺れるそぶりを見せたから、私もそれに応えた。
しばらく、押し問答してて、顔押さえてダメだって言われて。
でも、”して”ってせがんだ。彼を抱いて、彼に抱かれて。
あなたじゃないと、ダメだから。少なくとも、今この瞬間は彼じゃないと。
なぜなら、目の前で彼が悩んでいるから。
そんな彼が欲しい。今の彼を抱きたい。楽にしてあげよう。楽にして。

諦めかけて、彼を見つめてると彼が顔近づけてきた。
額が触れる。
”顔、近すぎ”
鼻が頬に当たる。伏し目がちな目がすぐ前にあって、息遣いが聞こえる。
”…キス、しちゃうよ”
夜風で少し乾燥した唇。柔らかい舌が入ってきた。
最初から、ディープキスだった。あんまりしたことない。
ガムかんだままだし、むつかしい。うまくできないよ。
思わず声が漏れる。
私も彼の口に舌を入れてみた。あったかくて柔らかい。
一度顔を離して、軽くキスして、もう一度して。
”もう、他人とはいえないよ”
そうだと嬉しいけど、これはきっと間違い。
きっとあなたは忘れる。私たちは他人。
寒いといった彼をひざの上に乗って抱いたら
腰のあたりの肌に彼の手を感じた。

彼は、しないって言ってたのに最後まで送ってくれた。
途中、奥さんから電話かかってきた。
夜中の2時過ぎ。こんな時間まで彼の帰りを待ってるのかな。

別れ際に彼が言った。
”後悔しないで”
その言葉、そのままあなたに返したい。
”愛しいと思ってる。出来る限り守ってあげたい。
でも、兄や父にはなれるけど、恋人にはなれないよ”
そう言われると、否定したくなる。
でも、彼が惑わせないならば、私の本心はただそばにいて欲しいだけ。
父親のような存在で。今のままのあなたで。

帰途

2004年4月27日 恋愛
彼氏が先に帰ってしまったので、門限まで仕事することにした。
仕事、進まない。体調悪いし、たまりまくってて
何がなんだかさっぱり。
用事がない場合、彼も会社の門限ぎりぎりまで会社にいる。

門限5分前、彼が帰る準備を始めたので私も帰ることにした。

一緒に帰りたいんだけどね、ほんとは。
門のとこまで5分もかからないくらいだけど。
でも、狙って一緒に帰ったみたいに思われたくない。
なんだか、待ちかまえてたみたいじゃん。

彼が準備できるまで、そう時間はかからないはずだったので
すこーしたってからゴソゴソ帰る準備を始めてみたり。
いや、もう5分前だし。帰らないと、管理職(彼なんだが)に悪いじゃん?

のんびり、レインコートたたんだり、机の上を片付けてみたり。
その間、彼は違う人と話してたりしてた。
彼がいなくなった隙にさくっとPCの電源切って、
鞄の中にレインコート片付けようとして
席を立ったところで、彼がひとこと。
”帰るの?”
そりゃ、帰りますよ。門限は一応この時間だし。

彼が部屋の外に出て行くのを見て、
レインコートかけてたハンガーを持って外へ。
途中、同じ課の人に話しかけられたので、
止まってふたことみこと話してたり。
彼、行っちゃったかと思ったら、彼も向こうで話してた。
んーむ、後ろからこそっと帰るつもりだったのに。

結局ドアのところで会って、いっしょにエレベーターで下まで降りた。
さっぱり系のいい匂い。
フレグランスそのものは学生がつけてそうな軽いものなんだけど
彼の雰囲気を見てると、それが良く似合ってる。
こっちは目の下クマでボロボロなのに、涼しい顔してるし。

昨日、行ったらしい親睦会の話をしてくれた。楽しそうだった。
…ごくたまに、冷たく感じるときもあるのが怖いけど。
まだ、私はそんな彼の感情を直接受けたことないけど。

少し、怖い。
彼が、夢から覚めるのが。現実に、気がついてしまうんじゃないかと。

昨日から、彼は私のことをいじって遊んでるんだろうか。
それとも、何も思わずにやってることなんだろうか。
何を思ってるんだろう。
遊んでるのか、真面目なのか、理性的なのか、そうでもないのか。

”そっちから帰るの大変でしょ”
ええ、大変ですよ。一瞬そっち方向から帰りたかったよ。
あなたがいるから。

また明日。明日はこういう風には話せないだろうな…

席替え

2004年4月26日 恋愛
朝。いつもどおり、彼にあいさつしない1日の始まり。
あぁ、元に戻っちゃったなぁ。

彼が、雑用で話し掛けてくれるけど、それってほとんどいつもどおり。
向こうから用件言うだけ。しかも週一だもんな、この雑用。
彼に今週どうするのってひとこと言うだけなのに
短いだけに余計意識しちゃって、緊張するからちょっと気が重い。

ごくたまに、彼がこっちむいてた気がするけど、
それもまぁ、確認したわけじゃないから
よそ向いてたのかもしれないし。
いつもどおり。何の変哲もなく。

隣の課の課長もしてる彼は相変わらず私にわかんないことを
さくさくさばいてて、距離もいつもどおり遠かった。

夕方。
先週、帰りに彼に借りたお金を返そうと思ってたら、
ちょうど彼がこっちに来た。
”ちょっと”
うん、なんだろう。

横に少しずれて、彼が言った。
”席、横に移ってもらえる?”
え?
”ここにはT君に来てもらうから”

彼は、私の斜め向かいにいた。間には仕切りがあるけど
仕事してる彼が少しだけ見える悪くない位置。
ここから、席替えっていったって
彼の周りにはプロジェクトの主要メンバーが固まってる。
私のプロジェクトのメンバーがいるあたりの空席は
残念ながら彼の位置からずっと離れてる。

先週、話したときに、彼が考えてた席割では
Tさんが私の横で、私は動かない予定だった。
私が動くとしたら、プロジェクトメンバーを固めるという意味では
彼から遠い席に移動ってことになったと思うし、
多分移動するならそっちだと私は思ってた。

でも、彼が指示したのは、横。つまり、彼の正面。
仕切りがなければ、彼と向かい合わせ。
こないだ新しく来た彼のディスプレイがジャマしてるけど。

考えてみれば、朝、前言ってたのと席割変えたいんだ、みたいな話を
業務係の人に言ってたのが聞こえた。
それって、こういうことだったんだ…

もしかして、これって喜んでいいですか?
傍においてくれるって考えていい?
仕事面では私をこっちに持ってきてもなんのメリットもないし、
どっちかというと私情のような気がするんだけど、そう思っていい?

戸惑いながら、さっそく席を移動し始めた私を置いて、
彼は会議に行ってしまった。
彼が戻ってきたとき、私は必死でディスプレイの配線をしてた。
ディスプレイがつかない。おかしい。
机の下に潜って、配線を確認。
ほのかに彼のフレグランスの匂いが漂ってた。
大変だった?って聞く彼に、PCがつかないよっていったら
わざわざ机の上に乗って、配線の確認を手伝ってくれた。
ホコリだらけの仕切り板に手をかけて、狭い隙間に手を入れて、
むつかしい姿勢で、顔を寄せて。

それって、嬉しいんだけど、凄く嬉しいんだけど、
それって、えーと、男のヒトにはしない…よね?

電源もついて、それなりに机の上を片付けたら、彼が帰る準備してた。
そのまま、外に出て雑巾洗って戻ってきたら
先に戻っていった人がドアを開けてた。
中からも人の出る気配。
両手が濡れてたので、小走りしながら部屋の入り口を見たら
ちょうど部屋を出る彼だった。
そのまま、ドア押さえて待っててくれる。

先に入った人が少し行ってしまってから、彼が言った。
”ひとつ、聞きたいんだけど”
”はい?”
彼が、ちらっと後ろを見た。誰もいない。
”席、移るの嫌だった?”
嫌なわけ、ないじゃない。でも、いいの?
私が思ってるのと同じ意図?違う?偶然??
びっくりして、言葉が出なかった。首を振る。
やっと出てきた答えは”ありがとう”
ありがとうございます、なんだけどね。普通は。言えなかった。
ヘンな会話だろうな、知らない人が聞いたら。
彼はにっこり笑って去っていった。
後ろを向いた割には大きな声で私に席のこと聞いた彼。
彼の一番近くにいたのは私の彼氏だった。
聞こえてなかったかな?

Tさんが横に来るのは、正直嫌なんだけど、正面が彼ならいいや。
明日から、彼のお向かい♪嘘みたい。
彼の手際のよさにちょっと驚いた。さすが。

後輩が、引越しする私を見て言った。
”空席だったし、Tさんがあそこでも良かったんじゃないですか?”
…鋭い。そのとおり。もともと横にずれなくても席あいてるのに
私が動く意味なんて本当になんにもない。
必死で、言い訳した。怪しいかったかな。
彼は答えを用意してたのかな。

彼が、今日はお掃除用のティッシュ貸してくれた。
明日、彼に返そうと思う。

こないだの帰りもだけど…うまいよなぁ。

余裕

2004年4月25日 恋愛
久しぶりに彼氏と会った。

一昨日の合コンは成功で、彼自身美男子だと言ってもらえたせいか
機嫌が良かったみたいだ。
裸にしてみたいとか、綺麗だとか、顔ちっちゃいとか
全部外見絡みなのがまだまだだけどね。

そりゃ、裸にしてみたいだろう。
26にしても透けるように真っ白な肌、
ふっくらした桃色の頬にきらきら光る大きな瞳、さらさらの髪。
190近い長身にほとんど私と変わらない大きさのあどけない顔。
ほっそりした体に最近は人並みに細身のシャツを着てる。
フレグランスも一般的なものだけどつけてるはず。

私が最初に見た彼の私服は
だぼだぼ、ヨレヨレのTシャツに色の白けたジーンズだった。
靴もボロボロだったし、鞄はリュックか横長のタスキがけ鞄。
コートを着ればどうみてもだぼだぼな
オヤジなコートを堂々と着てる。全身冴えない中間色。

外見だけは、2年前に私が会ったときよりずいぶんマシになった。
マナーと、仕草はこれからだ。彼は、絶望的に仕草に色気がない。

頑張り屋さんだし、彼も捨てたもんじゃないかもね。
彼が、男は女が育てるんだって言ってた。だから。

もう少し、頑張ってみるよ。

彼と昨日ゆっくりいられたおかげで
今日は彼氏に優しく出来た、気がする。

告白。

2004年4月24日 恋愛
帰国。

彼のモーニングコールで起床。
空港に向かうタクシーの中でバッグをホテルのロビーに
忘れたことに気がついた。
横に座ってた彼に言ったら、運転手さんに事情説明してくれて
ホテルにも電話してくれた。
空港のすぐ近くまできてたけど、みんなでホテルへ。
彼、家族にお土産買うっていってたのに、悪いことしたな。

遅くなったせいもあって空港は大混雑。
彼はいつも非常口近くに移動しちゃうけど、
先にチェックインした人も席空いてないよって言ってた。
変更がないなら近くの席に座れるかもなぁ…

私が不確実な期待を抱きつつボーっとしてる間に
一緒にいた人が先にカウンターに呼ばれた。
少し間を置いて、彼の質問。”隣同士だったら、一緒に座る?”

家族にお土産を買う彼の後を、所在無くついていった。
一度は断ったけど、ほとんどずっと彼が荷物持ってくれてた。
そのまま彼と一緒に飛行機に乗って、本当に隣同士に座った。
横向くと、彼もこっちを向く。
悔しいけど、私が彼のほうを向かないと、こっちを見ない。
寝不足でボロボロの肌、目の下に陣取ったクマ、
風邪でしゃがれた声が恨めしい。

最初は、普通の話をしてた。薬の話とか、料理の話とか。
タレントさんの話とか。
彼は神経質そうな子とか、じゃじゃ馬な女の子が好きだって。
痩せた子も好きって。私は痩せてるぞ?
”うちの部内だったら誰がいい?たくさん男いるでしょ。”
”選べないよ”
”誰かいい人いないの?”
日ごろ優しくしてもらってる主任さんの名前を出して
彼の話をしてみたり。でも、その後もう一度聞かれて。
前回聞かれたときも我慢したし、これ以上ごまかすのはみっともないな。
重ねて聞いた彼も悪いし、恋愛感情がなくても多分好きだから。
”私ね、あなたのこと、好きなんですよ”

彼、少し驚いてた。ここまでやってるなら、ポーズだろうね。
いろいろな人に信頼されて、人を惹きつける彼。
いつも楽しそうで、自分の思うままを、
人を傷つけないように口に出来る彼。
仕事も出来て、仲間もいて、臆することなく夢を口に出来る彼。
前向きで、真面目で、努力家で、悪意なんて見えなそうな彼。
彼になら、まかせておいても大丈夫だと思った。
彼への気持ちには、私の憧れとか、嫉妬とかも混じってる。

彼も、私のこと肌触りがいいって言ってた。
話がわかるから、楽をしないから、話を聞いてくれるから。

楽しそうな家庭なのに、どうして?
奥さんは彼の言うとおりにしてくれるけど、
わかろうとしてくれないって。
きっと、それは嘘。彼はそういうもんだってことを分かってるはず。
意見が違ったとき、好きにしていいよ、って言ってくれる人っていない。
ニュアンスにもよるけど。

彼は、彼女を縛るために結婚したって言ってた。
そして、今は彼女に縛られている、とも言った。
彼もそういうことを話すんだ。

飛行機を降りるまで、彼とずっと話してた。
9時間。緊張と、咳と、不器用さで話が途切れることも多かったけど
横を向くとすぐ傍に彼がいた。
からかうようにこちらを見る彼。この時が、ずっと続けばいいのに。

彼が、帰りどうするのって聞いたから、電車って答えた。
彼は、僕は空港から歩かなくてすむからバスで帰るよって言って、
ひとしきり帰途の説明をしてから君も試してみる?って言った。
今日は、ずっと、Noと言わなくていいようにしてる。
できれば、その意図を彼の口から聞きたい。

飛行機を降りて、バスに乗った。意外と空いてた。
広いので、別々に座るのかな、と思ってたら
彼が私を窓側に座らせて、横に座った。

”何か、聞きたいことある?”
今思えば、聞きたいことある。たくさん。知りたいもの。
奥さんのこと、ほんとはどう思ってるの。
どうして家族いるのにどうしても守りたいものなんてないって言うの。
私のことどう思ってるの。
こんなこと喋って、私これからどうすればいいの。
”知りたいと思う?”
”知りたい。でも、距離のとり方がわからない”
聞かないほうがいいと思う。
きっと、拒絶される。そうせざるを得ないでしょ。

喉が苦しかったし、車の騒音と緊張で
あまり良く聞こえなかったけど
彼は彼の答えをくれた。

”今の距離は、不満?”
隣に彼。
広くない座席のせいで体は触れ合ってて、
手を伸ばせば、届きそうな距離。
でも、この数時間で私は何も変えられてない。
きっと来週には、同じ距離に戻る。私が戻してしまう。
近づきたい。もっと。臆病な私が、ここに居られる許可が欲しい。
”遠いよ”

本当は、物理的にももっと近づきたい。
間違いだと思う。新人の女の子が、
そばにいる上司に惚れるって言うありがちなパターン。
でも、ありがちでも私はあなたを知りたい。
このまま、家に帰ってしまえば
次に会うときには元の距離に戻る、戻ってしまうのだとしても。

”彼氏は?”
”いるよ”
ここで嘘ついていつも後悔する。彼も知っててもおかしくない。
否定して、他の言葉も嘘だと思われくない。案の定、彼は名前も知ってた。

”彼氏のこと、俺といたらどうするの”
そんなこと、聞かれると思ってなかった。
そんな話を真面目に彼がすると思ってなかった。
本気でそんな話する日が来ると思ってなかった。
彼がそんなこと考えると露ほども思ってなかった。
恵まれた家に育って、誰が見ても文句のつけようのない家庭を持つ
彼の口からそんな物騒な思想が本気で出てくるとも思ってなかった。
彼にそんなところまで考えさせただけで、もう満足かもしれない。
”ほっておくよ。彼と別れてあなたを選んだらどうするの?”
”そうすると、君のこと遠ざけないとダメだろうね。踏み込めないよ”
”どこまでなら、近づいていい?”
”誤解が起きないくらい。仕事の上ではいいよ。
仕事の上でなら、一緒にいる時間も長いし、きっとこれからも
こういう風に出張するチャンスもあるだろうから一緒にいられるだろうね。
でも、プライベートでっていうのは難しいよ”
”困ってる?”
”嬉しいし、光栄だと思う。好きか嫌いかって言われたら、好きだしタイプだよ。
でも、ここで止まらないと俺も理性的でいられなくて止まらなくなる。
プライベートで付き合えるか確認するためにはお互い時間が必要だけど、俺たちにはそういう時間がないから。
俺は責任をとれないし、どうでもよければ
諦めて他の人探せよって言うのがほんとはね、正しい。
付き合うなら堂々としていたいし、あそこに観覧車あるけど、
ああいうとこで人ごみに混じって普通にデートもしたい。
君には厳しい言葉かもしれないけど…
君が望むなら、君のことを父親や兄のような立場で
支えていってもいい。でも、それは恋愛とは違う。
独立した個人で、信頼しあう関係になれればいいと思う。
いい女になって欲しいし、そうなるように俺が何かできるなら
できるだけのことはしてあげたい”
両想い、ですか。方言にしても、展開が意外すぎてくらくらする。

”他に聞きたいことは?”
プライベートで付き合えるようになる方法。
でも、その答えの一部は既に私も持っている。
余裕のなさをさらけ出して確認するより、聞かないほうがいい。

”いつか、何らかの理由で
離婚するようなことがあればそのときはわからない。
でも、俺はひとりの人としか付き合わないよ”
きっと、彼も私と同じ失敗をしたことがあるんだろう。

諦めない。彼が、私が諦めることを本気で望んでいないから。

最終日。

2004年4月23日 恋愛
私の部屋で飲んだ。
彼も、もちろん来た。最初に来てくれたのが、彼。

隣に座れなかったのが残念だけど、
彼らしい場所に座ってた。

少し、部屋を明るくしすぎたかな。

他愛もない話をした。
飲むと恋愛話になるのはどこも同じ。
彼の言うには進化心理学で言うと、
浮気はは正当化されるんだって。
なんか、私もそういうの見たよ、前に。
同じようなことに興味持ってるのかもね。

風邪がつらかったからイマイチ楽しめなかったけど
3時半くらいまで飲んで、解散した。
彼にお願いしたら、帰り際に
モーニングコールしてくれるって言ったので
安心して終わってすぐ、寝てしまった。

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