二匹目の兎

2004年6月10日 恋愛
彼と一緒に会社を出た。
いつもどおり、彼は私が帰るのを待っててくれたみたいだった。
同じタイミングでいつも部屋を出るから、
少し不審かもしれない。最近の私たち。

前回、一緒に帰ってから、まだ2日。
まだ、彼が”これがなくなるまで試してみなよ”って言って
私にくれたカードも残ってるし、
今日も一緒に帰ることにした。

今日は途中で同じ課の人に会ったので
フツーに無難な話をしながら帰った。

私には残念だけど、彼にとっては良かったのかもね。
ふたりきりじゃ私、間を持たせられないし、
ふたりきりだとヘンな期待をしてしまう。
会ってしまったものは仕方がないし、
彼が望んだことならそれも良いんでしょう、きっと。

別に、私が傍にいなくても彼は彼だもん。
彼は、いろんな人に愛されてるし、大事にされてるし。
そのままでいてください。

むしろ、あなたがこっちを向いてることのほうが不自然。
いつか、あなたが自分の誤解に気がついて
去っていってしまうのが怖い。
傷つくのが怖いのかって彼が昔言った。
怖いに決まってるじゃない。失いたくないもん。
今日みたいな日は、さっさと諦めてここから逃げ出したくなる。
一緒にいるときも心の片隅に
これは彼の間違いなんじゃないかって思う自分がいる。

彼にとって、私は大勢の会社仲間の中のひとり。
彼を愛してる、必要としてるとってもたくさんの人の中のひとり。
彼が何かの勘違いで私のこと好きだ、なんて言ってるんだとしたら
それはそれで、多分いいんだ。
私が好きな彼がそれで楽しければ。
居所を求める彼が、そこで安らげるなら。
私は、その言葉以上のものを彼からは貰えない。
そのままで楽しそうにしてる彼を、
憂鬱とか嫉妬とか感じてる私の世界には連れてこられない。
幸せでいて欲しいもの。

今日も奥さんから、電話がかかってきた。
彼、最近帰るのが毎日遅い。10時までいるの、疲れるって言ってるし。
ねぇ、もしかしてあなたは
ほんとはもっと早く帰れるんじゃないの?
私とこんなふうになる前には、
もっと早く帰れた日もあったんじゃないの?
だから、奥さんが遅いあなたの帰りを心配して
時間には電話してくるんじゃないの?
それが、愛情なのか執着なのかは知らないけれど。

今日は、多分3回くらい家から電話かかってきてた。
終業時間中に私用電話っぽい話を手短に切り上げようとする彼を見て、
彼の奥さんは主婦なんだなぁ、と思った。
外から見ると、いい奥さんだよね。
朝は起こしてくれて、毎日お弁当作ってくれて
夜は遅くまで彼の帰りを待っててさ。
嫉妬なんてしたくないと思いながらも、心が少し痛む。

彼が、奥さんのことを心から愛してるって言ってくれればいいんだ。
愛してて、彼女と一緒にいると幸せだって言ってくれれば
私だってあなたに手を出そうなんて考えない。
会社の人と違って、そういう奥さんには勝ちようがない。
でも、残念ながら、あなたの口から出てくる奥さんはそうじゃない。
だから、その隙間に、入りたいと願ってしまう。
その隙間を、埋める何かがあればと思ってしまう。

来週からは、いつもどおりの通勤経路で帰ろう。
どうせ、7月には彼と一緒の通勤経路を
選んでしまうだろうけど。

彼が去っていくとしても傍に寄ってみるべきか、
誤解されたまま好きでいられるのが良いか。
傍に寄らなければ寄らないで、寄り添わない私に
彼が愛想をつかすことだってあり得る。

どっちもどっち。よくわからない。

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